パレロワイヤル南青山

ここ数日は、音楽教室の補講や音大での試験、友人の葬儀(これについてはまた後日何か書くかも知れぬ)やらなんやらで忙しかったので、まさしく気分は「師走」。
あれよあれよと言う間に日が過ぎて、気がつくと既に第三アドヴェントなんである。

天気がどうも思わしくない日々が続いた後で、久しぶりに晴れて青空が広がったので、お散歩がてら蚤の市を覗きに、ちょっと離れた所にあるサッカースタジアムまで出かけて来たよ!

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この門を見ると、どうもナチ時代の建築物を思い出してしまう邪念の多いわたくしなのだが(をい)、まだ枯葉が沢山ついたままの樹々が青空に映える美しい公園でもあるのだよ。

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森に隣接するこの辺りは高級住宅地にも近いので、ここで開かれる市には結構良いものが多く、それを楽しみにして来たんだけど、市の中に入っていくと何だか様子がおかしい。
入口に近い幾つかの屋台は営業しているけれど、ちょっと入った辺りから立ち入り禁止のテープが張られているじゃないかね!

警備に立っている警察官に事情を聞くと、どこかのガス管からガス漏れしているらしく、消防とガス会社が調査を始めた所なんだとか。
運が悪ければ数時間は立ち入り禁止のままだというので、「せっかく来たのになあ」と思いつつも引き返す羽目に。

ところが、こういう時に思わぬ出会いってあるんだよね。

入口近くに小さな机を置いて店を広げていたおじさんの簡易屋台で、一つの花瓶が目についた。
地色の青は色がハッキリしているけれど、仕上げがマットなのが珍しい。
一面に描かれた花は全て手描きだし、分厚い金彩や金盛りの組み合わせも凝っている。

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こういう花瓶だとお値段も高いのかな〜、と思ったんだけど、どうも店主の主食は陶磁器ではなさそうだったので、思いきってお値段を聞いてみたら、市が閉鎖されてしまったので帰る準備をし始めていたその店主は、「う〜ん、50・・・ いや、40ユーロでいいや!」と言うではないか。
花瓶としては決して高くない。

ところがだね。
明日から日本に帰省予定のわたくし、今日はあまり無駄遣いをするまい、とお財布にあまりお金を入れて来なかったのだよ・・・???。
そこで「35ユーロしか持ってない・・・」と正直に白状してみたら。
店主のおっちゃんは、何も売れないよりは良いとでも思ったのか、意外とあっさり承知してくれた。やったー!!
だから陶磁器が主食じゃない店主って好きさ(をい)。

市電の定期券は持っているけれど、空っぽのお財布というのはどうも不安なので、帰途最初に見かけたATMでお金を少々おろしたけどね(笑)。

無駄遣いついでに、せっかくのアドヴェントだし何か特別なおうちカフェがしたいな、と家に帰る前に寄り道をして、お菓子を買いに近所のカフェへ。
ちょっと気取ったケーキを買って来て、お気に入りのノリタケのセットに盛ってみた

ドイツでは滅多に見かけないモンブラン、この店のはチョコ味のケーキ台にコケモモ甘煮・ラムクリームと栗のピュレを乗っけてあって、味の組み合わせとしても面白いしなかなかの美味で、すっかり幸せ気分に。

ちなみに。
カフェタイムで気分が落ち着いたところで、買って来た花瓶の裏印を調べてみたら、ドナート工房という名の、ドレスデンではそれなりに有名だった絵付け工房の、100年以上前の作品だった。

どうやら随分お得なお買い物ができたらしいとわかって、セコいわたくしは何だかとっても嬉しくなっちゃったのさ。
ブツをどこに収納するかっていう大問題は残ってるんだけどさ・・・
ま、それは新年、日本から戻って来てから考えるよ(こら)!

というわけで、本日も食欲と物欲の満たされた良い一日だった。
明日からは日本だけど、日本でもやっぱり食い気とお買い物に走っちゃうんだろうなあ、わたくし・・・_|‾|○パレロワイヤル南青山