今年で2回目ぐらいだろうか。

いよいよ高校時代の友人たちに会う日になった。今年で2回目ぐらいだろうか。
でもその前に病院。レントゲンで見た限り右腕の骨折した部分がまだくっついていなかったけれど、先生には「時間はかかるけど治りますよ」といわれたので安堵。一生このままかもしれないと宣告された腕の曲げ伸ばしも順調に回復してきたのでさらに安堵。その後のリハビリでもいい感じみたいにいわれて僕の心はついに有頂天に。今日はいい日だ。
そして待ち合わせの駅に向かった。着いたのは約束の12時よりも大分前の11時10分頃。近くの書店でしばらく時間を潰した。ベネッセからのお詫びの500円分の図書券を何かで消費しようとしたけれど欲しい本がありすぎて結局次回に回すことにした。
友人たちは12時10分前ぐらいに到着した。二人のうち一人とは色違いとはいえ同じダッフルコートで服装が被った。いつかの電車で隣り合わせた年上と思しき男性の時みたいだ。それにしても僕は冬に突入してからというものユニクロで買ったベージュのダッフルコートをヘビロテしている。こりゃ好きな人が出来たら一途なタイプだ。
物件探しに行き、無事に集合できたのでマックで昼飯を買ってカラオケ屋へ。友人の一人は昨日別の友人と徹夜で遊んだらしく胃の調子が悪くて昼飯はいらないとのことだった。心配だったが顔色は良かったし本人は平気といっていたのでとりあえず安心した。
カラオケ屋では最初は自由に気持ちよく歌っていたが途中から採点機能を採用し、他の二人が安定して80点台を出す中僕は一人寂しく60点~70点の間をさまよっていた。精密採点だったので余計にこたえた。二人に追いつこうと必死に声色を変えながら歌ったが、やはり結果は変わらなかった。でも途中から開き直り、楽しく気持ちよく歌うようにした。コブクロの「STAY」を歌ったら点数は低かったものの「歌詞の世界が伝わってきました。心地よい歌声でした」というまさかの機械からの激励が。生まれて初めて機械に惚れた。
おばあちゃんは誕生日プレゼントが欲しいと言っていましたので、買いに行き、フリータイムを目一杯使って歌ったら居酒屋へ。昔話に花を咲かせたり悩みを互いに打ち明け相談に乗り合ったりした。楽し過ぎて「永遠にこの時間が続けばいいのに」などとくさいことを思った。あとたこわさびは不思議な味がした。
店を出て別れると急激に寂しさに襲われた。しばらくぶりに訪れたセンチだ。楽しい音楽を聴いて気を紛らそうとしたがダメだった。もやもやした気分のまま帰りの電車に乗った。窓からの夜の景色がやけに心に沁みた。
帰宅して手を洗おうと洗面所の電気をつけると鏡にはイケメンが。じゃなくて唇にたこわさびの黒いわさびがベッタリ付いた間抜けな顔が。居酒屋を出る前にトイレで確認すればよかった。ていうかなんで友人は指摘してくれなかったのだろうか。水臭いぜ!
今日は心の底から楽しかった。持つべきものは口に付いたたこわさびを指摘してくれない優しい友人たちだ。これで今夜はぐっすり眠れそう。
友達ってサイコー。